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🌏社長って、そんなに偉くない。|E.Tライフケア代表・恵本崇の経営哲学【社長の頭の中/第1回】

■ 「社長」って、どういうイメージですか?

「すごい人」
「決断力がある人」
「お金を動かす人」
そう思われることが多い。

でも、実際にこの仕事をしていて思うのは、
“社長って、そんなに偉くない”ということです。

決断するのも、リスクを取るのも、
偉いからやるんじゃない。
やらなきゃいけない立場だから、やるだけなんです。


■ 「決める」より、「背負う」が仕事

社長の仕事は、よく「決断」と言われます。
でも実際のところは、「背負う」ことの方が多い。

判断には常に賛否がある。
どんなに考えても「正解」はない。
だから、どんな結果になっても
「俺が決めた」と言える覚悟を持つしかない。

社長の“重み”は、決断の正確さじゃなくて、
責任の受け止め方で決まる。

たとえば、家庭の中での親。
子どもにとって“上に立つ存在”ではあるけれど、
それは支配するためじゃなく、守るための立場だ。

夜中に熱を出した子どもを抱いて、
「代われるものなら代わってあげたい」と願う。
親は、子どもの“痛み”を背負って生きている。

職場も同じだ。
上司や社長は“命令する人”ではなく、
仲間の苦労を背負う人でありたい。

「決める」より「背負う」。
本当の意味で“上に立つ”とは、そういうことだと思う。

僕は、部下の失敗も、会社の穴も、
「俺の判断が足りなかった」と考えるようにしている。
それが、経営者の“責任のかたち”だと思っている。


■ 立場は上でも、人としては対等。

立場が上だから偉いわけじゃない。
社長も人間、スタッフも人間。
肩書が違うだけで、悩みも、迷いも、同じ。

ある日の夕方、仕事終わりの休憩室で、
スタッフがポツリと漏らした。

「最近、失敗が怖いんです。」

その時、僕は言った。

「俺も怖いよ。」

驚いた顔をされたけれど、それが本音だった。
社長だって怖い。迷う。
でも、それでも決める。

上からじゃなく、隣から話せる関係でありたい。


■ 迷った時は、「誰が一番困るか」で決める

判断の軸は、意外と単純です。
数字でも、感情でもない。

「この判断で、一番困るのは誰か?」

それを考えるだけです。
困る人が社員なら、そちらを守る。
困るのが利用者さんなら、そちらを優先する。
誰も困らない選択肢があれば、それを取る。

経営は複雑そうに見えて、
結局は“人の顔”を見て決める仕事だと思う。


■ 社長が孤独なのは、誰も悪くないから

よく「社長は孤独ですね」と言われる。
確かに、そう感じる時はあります。
でもそれは、誰かのせいじゃない。

人の前を歩くということは、
見えない不安を背中で受け止めるということ。
だから孤独なのは、
“前に立つ人間の宿命”なんだと思う。

でも、孤独は悪くない。
静かな時間にしか見えない景色がある。
僕はその時間を“次の判断を整えるための間”として大切にしている。


■ 「偉さ」ではなく「誠さ」でいたい

社長という立場には、どうしても“偉い人”という印象がつきまとう。
けれど、僕が目指しているのは“偉さ”ではなく“誠さ”です。

「この人の言葉は信じられる」
「この人の背中は嘘をつかない」

そう思ってもらえるような人でいたい。

会社の成長も大事だけど、
僕にとっては“信頼を失わないこと”のほうがずっと大事。
信頼は、いちど失えば取り戻せない。
だからこそ、日々の小さな行動で積み重ねていくしかない。


■ 仕事は“役職”で動くけど、心は“人間”で動く。

リーダーだから、管理職だから、社長だから。
その言葉で判断されることが多いけれど、
人が動く理由はもっと単純だと思う。

「この人のために頑張りたい」
「このチームで働けて嬉しい」

そう感じられるかどうか。
それは肩書ではなく“人としての信頼”で決まる。


■ “社長らしくない社長”でいい

昔は「社長らしく見られたい」と思っていた。
でも今は“らしくない社長”でいいと思っている。

カッコつけない。
無理に強がらない。
わからない時は「わからない」と言う。

そのほうが、スタッフも心を開いてくれるし、
現場の声も届きやすくなる。

完璧なリーダーより、
人間味のあるリーダーのほうが、チームは強くなる。


■ 最後に:社長は“光を当てる人”でありたい

社長の役割は、
自分が光を浴びることではなく、
仲間に光を当てること。

スタッフが輝けば、会社は自然と光る。
利用者さんが笑えば、地域は明るくなる。
結局、社長の幸せはそこにある。

だから今日も僕は、
“誰のため?何のため?”という問いを胸に、
静かに判断を積み重ねている。


✳️ 次回予告

🌟 第2回:「迷った時は“誰が困るか”で決める。」
数字や理屈ではなく“人の顔が浮かぶ判断”こそ経営。
そのシンプルで温かい軸を、次回じっくり語ります。

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